2019/2/16 更新
介護ワーク系の資格は、大きく、「介護職員初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」にわかれます。それら資格の特徴は、①実務で生きる知識が身に付くこと、②介護施設などへの就職に有利なこと、③自己の知識を再整理でき、自分のスキルアップにつながることです。ここでは、介護職員初任者研修などの資格の特徴をご説明します。
- 介護職員初任者研修
- 介護の入り口として知られ、初めて介護を学ぶ方が取得しておくべき基本の資格といえます。ホームヘルパー2級(旧資格)よりも実務に役立つ研修として改善されたものが介護職員初任者研修です。
- 実務者研修
- 2013年4月より資格取得のキャリアパスが見直され、ホームヘルパー1級と介護職員基礎研修は
「実務者研修」に一本化されました。実務では習得しにくい体系的な医学知識、制度の知識、介護過程の展開、認知症などについて学ぶことができます。また受講後は「サービス提供責任者」になれるので、スキルアップにもなる最適な研修制度です。
更に、2016年度の介護福祉士国家試験から、受験条件に実務者研修の修了が義務化されたこともあり、資格取得希望者が増えています。 - 介護福祉士
- 介護関係の仕事に就いている方には、広く認知されている国家資格。資格を持っていると高い専門知識をもった「介護のスペシャリスト」という証明になるため、周囲からの信頼感や評価が大きく変わります。
- 認定介護福祉士(仮称)
- 新たな介護キャリアパスの中で、最上位資格となる予定の資格名称候補です。介護福祉士のリーダー的存在として位置づけられる見込みです。内容がまだ未確定ではありますが、動向が注目される資格となります。

このように、介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士の資格は、
実務に生かせる知識が身につく資格です。
このような背景を考えると通信より通学で資格を取得することをオススメします。
では、次に、そのような介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士の資格取得までの流れについてご説明します。
- 介護職員初任者研修
- 介護職員初任者研修の資格を取得をするためには、総学習時間130時間の全過程修了後に筆記試験が必須になります。筆記試験は、この度の法改正にて新たに導入されたものであり、相当資格とされている旧資格であるヘルパー2級より難易度が上がったといえるでしょう。しかし、研修で学ぶ知識や技術は、在宅と施設の双方で共有できる内容であり資格を取得することによって介護の基礎知識を付けることができます。
- 実務者研修
- 実務者研修を取得する為には、総学習時間450時間の研修が必須となっております。資格取得するまで受講期間は、6ヶ月と長期ですが受講期間が長期になる分、実務では習得できにくい医学知識、制度の知識、介護過程の展開、認知症などについて学ぶことができ、受講後はサービス提供責任者にもなれるのでキャリアアップには最適な資格といえるでしょう。
過去に「介護職員初任者研修」「訪問介護員養成研修(1級~3級)」「介護職員基礎研修」「その他の全国研修(認知症介護実践者研修、喀痰吸引研修等)」を受講した方については、実務者研修の一部が免除されています。詳しくは、厚生労働省「制度改正の概要」資料をご確認ください。
- 介護福祉士
- 介護福祉士は、国家資格であり介護の資格のなかで非常に難易度が高い資格といえるでしょう。試験問題は3領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ)11科目と総合問題にわたり出題されます。それに加えて、実務試験も資格取得するうえで必須になります。受験資格の制度により気軽に受けることができないこともあり非常に難易度が高い資格です。しかし、介護福祉士を取得することによりキャリアップに繋がるとともに就職にも有利と利点が多くある為、介護の仕事に携わる方なら目標にすべき資格です。

介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士の資格は
2013年4月からスタートした資格体系です。
つまり、まだ資格取得者が少ないので、今、この資格を取得しておくことは
転職に非常に有利になります。
最後に、介護ワーク系資格には明確なキャリアパスがあります。たとえば、介護職員初任者研修を取得することがゴールはありません。 認定介護福祉士を頂点の資格とした、介護ワーク系の資格体系についてご説明します。
介護報酬改定後、キャリアパスが、シンプルに一新されました。「介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士(仮称)」を基本に、目標を立てやすい養成ルートになっています。


非常に難易度が高いですが、介護福祉士を目指すことは、自己価値向上という意味で
非常にやりがいがあることですね。